どうも、りゅうせい(@976ryu)です
実は案外エギングから釣りを始めたという人が多いそうです
そんな私もその一人ですが…
一度エギングの魅力にハマったら抜け出せません
イカの独特な引き方は中毒性があります
そこで今回は

人気のエギングのターゲット
「アオリイカ」のことを詳しく解説します
スポンサーリンク
アオリイカ

参考
学名:Sepioteuthis lessoniana
分類:ツツイカ目ヤリイカ科アオリイカ属
英名:Oval squid、 Big-fin reef squid
最も美味とされ、高級イカの中でも不動の地位を誇るイカの王様。
近年ではエギングという釣りのターゲットとしても人気です。
見た目も美しく、アオリイカの可愛らしさを見てイカ好きになる人が多いです。
水族館で生体と出会える機会も多く、イカ好きの初恋はアオリイカになりがちです。
アオリイカの寿命
アオリイカの寿命は1年と短く、春に生まれたイカが翌年の春に産卵して寿命を終えます
生まれたばかりの時はとても小さいですが非常に食欲が旺盛であっという間に大きくなります
小さいうちは魚ほど泳ぎが得意ではないために、魚の餌として標的になりやすいです
適正水温
水温が15℃前後で浅場に寄って来て、17℃を超えると産卵の準備に入り
一旦ペアリングの時期に入るとエギに無関心になりますのでエギングの難易度がUPします
2度、3度産卵しますが一箇所に産み付けたら安心するためか、ほかの雌も同じ場所に産み付ける習性があるとのことです
※1杯あたりの卵は120個~250個
- モイカ(愛知県南知多・高知県宿毛)
- バショウイカ(静岡県沼津周辺)
- クツイカ(富山?)
- ミズイカ(九州周辺)
- イズイカ(?)
- シルイチャー(沖縄)
- アカイチャー(沖縄)

他にも地方によって様々な呼び方をされてます
エギングの歴史
その昔、漁師夜焚きに使って焦げた松明(たいまつ)を海に誤って落としたところその焦げた松明にイカが抱きついたということがヒントになり考案されたと言われてます
明確な文献は残ってないそうですが、奄美大島で発祥し江戸中期から江戸末期にかけて種子島を経由し薩摩に伝わったのだとか
エギの誕生には諸説あるようですが、実は300年前江戸時代後期(1700年代)とも言われてます
現在のエギは海老型で作られてますが、大昔のエギは魚をモチーフに作られていたみたいです
300年前の海でエギングをしてみたら…
想像するだけで楽しそうですよね
生態と生息地域

アオリイカの生息域
- 西はインド洋西部・紅海から
- 東はハワイ諸島
- 北は北海道南部
- 南はオーストラリアまで生息してます
快適な水温を求めて移動
1日で10キロ移動することも

アオリイカの種類
水産省から引用
日本に生息するアオリイカは遺伝子レベルで分類するとアカイカ・シロイカ・クワイカに分けられます
シロイカ系
最も広く分布しているのがシロイカ系のアオリイカです
胴長が最大で50センチ、重量は4キロになることもあるそうです
産卵水深は2~20mです
私のホームの北陸ではこちらのシロイカ系のアオリイカがメインターゲットになっています
アカイカ系
和歌山県以南で生息すると言われてるアカイカ系のアオリイカ
いわゆる「レッドモンスター」です
最大で胴長が60センチ以上、5キロ以上になることもあります
エギンガーの私にとっては一度釣ってみたいターゲットです

産卵水深は30~100メートルととても深いです
クワイカ系
アカイカと分布は同じく和歌山県以南に生息してます
胴長が13センチ、150グラムが成熟サイズ
目のエメラルドグリーンが強いのが特徴みたいです
産卵水深は10メートルより浅場です
アオリイカの好物は?
アオリイカの好む藻とは?
アオリイカの好奇心・攻撃性・用心深さ

アオリイカは泳ぎは魚ほど得意ではありませんが潮の流れに逆らいホバリングして身を潜めて獲物を狙います
岩陰などで獲物を待ち伏せして狙い撃つスナイパースタイルのアオリイカ
獲物を確認すると触腕が届く距離までそっと忍び寄り、僅か0.02秒で触腕を伸ばし獲物を狩ります✨
魚類に関しては頭部を狙い、エビ類に関しては腰付近を狙います
アオリイカは生まれて間もない時期でも生後1日経てば動くものに好奇心を抱き攻撃し捕食行動を開始します
新子シーズンの小さな頃は自分の体長ほどの相手に襲い掛かることが多い傾向ですが、時には自分の胴長を超える相手にも攻撃してしまい返り討ちに合うこともしばしばあるんだとか…
ある程度成長したアオリイカは余程空腹じゃない限り自分の胴長を超す相手にアタックすることは少ないです
生息水温
アオリイカの生息水温は15℃~30℃と幅広く
水温が15℃になると浅場に近寄り水温が17℃になると繁殖行動(ペアリング)を開始します

春は親イカ、秋は新子イカが狙えます
釣れる時期
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
〇 | ◎ | ◎ | ▲ | ◎ | ◎ | 〇 | ▲ |
- ◎:わりと簡単釣れる
- 〇:難しいが狙えば釣れる
- ▲:難易度高め!難しい
通常の産卵シーズンは4月~6月となりますが、南の方(九州地方より南下)では水温がそもそも15℃以下になることが無いために年中産卵のシーズンであると言えます
アオリイカの色覚

アオリイカの目で見る世界は「青」の世界になります
白いモノでも青に見えます
極端に色分けをするならアオリイカ見れば「黒」と「青」の世界ということになりますね
またアオリイカは偏光レンズを持っており、紫外線が乱反射する海表面でも真っ直ぐ遠い先まで見渡せるほど脅威の視力を持ってます
堤防に立っている釣り人も海中からバッチリ見えています
特に天気が良くて海水の透明度が高い日には足元まで寄って来ることはほとんどないので沖のボトム付近や地形を把握しているならストラクチャー付近を探ると良いでしょう
エギングで使用するエギの最適サイズ
アオリイカは余程お腹が空いている場合を除き自分の胴長を超える魚をターゲットにはしません
水槽に入れたアオリイカで実験したデータだと自分に見合う餌が無い場合は餓死してしまうほど用心深い面もあります
大型のアオリイカと小型のアオリイカだと食べる餌のサイズが違います
新子シーズンにいきなり3.5号では釣れないか?と言われれば普通に釣れますのでエギのサイズはそこまで気にすることはないような気がします
但し、春のエギングに関しては沖をキャストする際には3.5号(20g)~4.0号を使います
ウエイトが重い大きいエギを使うことで飛距離が出ますので広範囲を探った方が効率はいいです
春に関しては2.5号を使う必要はないかなぁって思います
エギのテープカラー(下地)

エギにはそれぞれ下地に巻かれているテープがあります
金、虹、銀、赤、紫、オレンジ、ピンクそして夜光、ケイムラ、スケルトン等々がありますが、それぞれに使う場面が違います

私のオススメはケイムラ系のエギです
日中にラインで当たりを取るのがとても楽しいです
エギのタイプを選ぶ
ノーマルエギ、もしくはシャローエギが扱いやすいですが、エギングに関して言うならフォールスピードは体感で覚えます
なので初心者のうちは頻繁にエギのタイプを変えちゃうと「今エギがどんな位置にあるのか」を見失うので、なるべくタイプを変えない方が良いかも知れません
エギの沈下速度(3.5号参照)
- ディープエギ:1m/2.0秒
- ノーマルエギ:1m/3.0秒
- シャローエギ:1m/6.0秒
- スーパーシャローエギ:1m/8.0秒
各メーカーやエギの使用頻度や経年劣化により沈下速度が異なる場合がありますので実際に釣り場で確認することをオススメします
釣れる時期(春・秋)
- 春は乗っ込みで釣れるサイズは1キロ前後から3キロ前後とかなり迫力のあるファイトを楽しめます
- 数釣りは難しいですが、釣れる1匹がデカくて満足度100%ですよ
- 秋は春に生まれた新子アオリイカを狙います
- 100g~300gサイズですが活性がとても高いので小さくてもひったくる様な当たり方をしますのでとても楽しいです
春のアオリイカエギング

秋のアオリイカエギング

基本的には春イカと同じポイントで釣れますが、フィッシュイーターでは下級ランクを位置する新子アオリにとってはシーバスであったりチヌのベイトになります
オープンエリアよりも藻やテトラ、沈み根があるポイントをランガンする方が数は稼げると思います
最初の一投目は沖にフルキャストしたくなりますが最初は手前を探って順番に沖を探る方が確実に数を釣れます
リリースする場合には、手でイカを触るとイカが大火傷をしますのでリリースをする際には地面にも置かず、手でも触らずにリリースしましょう
雌雄判別


雄のアオリイカは横縞がくっきりしてまして、雌のアオリイカは水玉模様(ドット柄)です
胴長が10センチくらいの新子の時期は模様がハッキリしないため雄と雌の判別が難しいです

雄のイカの方が成長が早くて雌よりも大きくなります
干満で見る釣れる時間帯
アオリイカは潮が満ちる時に岸に寄り餌を捕食すると言われています
逆に引き潮の時には沖に出ていく傾向があります
釣り場の環境や潮通しにもよりますが、人工的に作る船が通ったあとの潮でも釣れちゃいますよ
干潮よりも満潮になる手前、潮の下がり始めの方が当たりが多くなる傾向にあります


つまり熱いタイミングは潮止まりの前後というわけです!
時間帯で見るアオリイカが釣れる統計

基本的には日中は水深が深い暗い場所を好みますが、暗くなると浅場に移動して捕食をする習性があるアオリイカですが、これはフィッシュイーターの特性とも言えます
暗い場所に潜み外敵から身を隠し獲物を狙う
だからと言って日中は全く釣れないのかと言えば、条件さえ満たせば「全然釣れちゃいます」
やはり朝・夕のまづめ時が破格のゴールデンタイムと言えるでしょう
時間別アオリイカの捕食活性
- 朝まづめは暗がりから出てきて捕食タイム突入(激アツ)
- 夕まづめは暗がりに戻る前の腹ごしらえとなります(激アツ)
- 夜間は警戒心が薄くなり浅いレンジまで餌を求めて回遊します
- 夜間は水深が1メートルもない場所でも釣れちゃうことがあります
- 日中は3~15メートルまでのストラクチャーや藻の陰に潜んでます
シャクるならこの時間!オススメの時間帯
朝まづめ
夕まづめ
夜間
日中
となりますが、私自身はいつも中途半端な時間にポイントに到着してるので「日中」に釣れることが多くなってます

日中にラインを見て当たりを取るのが楽しくて仕方ないです
天候、気圧と活性の関係性
簡単に言えば「高気圧は低活性」、「低気圧後は高活性」と言えます
- 高気圧=晴れ→低活性
- 低気圧=雨 →高活性
高気圧はわかりやすく言えば「晴れ」です
晴れの日の日中だと潮が澄んでいてフィッシュイーターのピラミッドの頂点に位置する春の大型のアオリイカでも外敵からの危険を回避するために藻場や岩陰に身を隠します
そんな時は藻場の上や、藻の際や、ストラクチャーのそばなどにエギを通すと当たる時があります
晴れだと低活性というよりも用心深いアオリイカにとっては動きづらい
逆に低気圧通過後の雨上がりの海況はアオリイカにとっては快適と言えます
濁り(笹濁りくらい)=マイクロベイトが豊富
つまり食物連鎖が起きやすい状況なんですね
フィッシュイーターであるアオリイカにとったら御馳走が溢れている状況なんですからテンションがあがりますよね
そこに大潮だとか中潮、それに満月まで絡んだとしたら…
もうエギングに行かない理由がありません
釣れる可能性は限りなく高いです
アオリイカエギングの当たりの出方

エギングをしていて最初に気づくアオリイカの当たりはラインの「違和感」かもしれません
毎回、明確にひったくるような当たりがあれば誰にでもわかりますが、そればかりじゃないのがエギングの醍醐味であり面白いところです
いかに違和感に気づくかが勝負所と言っても過言ではないです
アオリイカの当たりの出方
- 沈むはずのエギが途中で止まる
- ラインが弛む
- ラインが「プルル」と震えた
- ティップのテンションが抜けた(個人的に一番好きなパターン)
- 急にラインが張った
- エギを回収中にドンと当たった
- 根掛かりかと思ったら突然ドラグが出た
等々違和感を感じる当たりはまだまだあります
アオリイカは餌である魚に抱きついて最終的には頭を落として餌を絶命させますが、エギングでは疑似餌であるエギを横から抱いて頭に噛みつくわけです
この状態の時は、釣り人の手元には「???」
あれ?なんか重いかも?藻が引っ掛かったのかな?
という感覚でリールを恐る恐る巻きます
この時「ん?なんか重いぞ?」と少しでも感じたら「合わせ」を入れて下さい
合わせを入れることで巧くエギが縦になりカンナがアオリイカに掛かります
針掛かりをすればドラグが出てロッドがイカがバレないようにいなします
一度しっかりとカンナが掛かればほとんどバレることはないでしょう

この時はアオリイカはエギを横抱きしてる可能性があります
つまりまだ針掛かりしてない状態
重要なポイント
何度も立て続けにバレたりするのは「横抱きの状態で針掛かりしていない」可能性が高いです
当たったと思ったり、少しでも違和感を感じたら「確実に合わせましょう」
これだけでも釣果がグンと変わります
ランディングについて
アオリイカのランディングはネットで掬うことやギャフを使ったり、足場が低ければ直接ハンドランディングをしたりします
ハンドランディングもしたことはありますが新子サイズだと余裕ですが、親イカクラスや紋甲イカだとかなりドキドキします
慣れるとギャフの方が楽と聞きますが、私はネットで優しく後ろから掬っています
さいごに
ざっくり長く書いてしましましたが、結局は自分が思ったように楽しくエギングをすればいいんです
自身でエギングをやってみてわからないことを明確にすることが優先
私も日々勉強中ですし「これでいい」と思った時点で負けだと思ってます(暑苦しくてすいません)
あと、どのジャンルの釣りにも言えますが「これが正解」という答えはありません
エギングはまだまだ未知数ですし発展途上です
さぁ
親イカエギング!
思い切りシャクリ倒しましょう!
壁にぶち当たった時にまた私のブログを参考にして頂ければ幸いです
最後まで読んで頂き誠にありがとうございます
エギングは夜が面白い! 餌木猿「若葉」を使ったガチの感想!
今回はエギングの釣果記録と餌木猿の「若葉」を使ったガチの感想です 2024は例年になく猛暑日が続いた影響で海水温が高すぎてショアから狙えるアオリイカが少ないと言われています そんな中でのエギングなので釣果はシビアと言われてますが… そんな中で高級エギの「餌木猿」を使ってみたら…というブログを書きました こんにちは、りゅうせいと申します(@976ryu)はじめましての方は、はじめまして 答えを先に言うなら、 では早速書いていきます 今回のタックルはコチラ ロッド:アレスLESTER夢墨GVX806スローテー ...
秋なのに釣果は激渋!なんで釣れないの?その原因とは?
こんにちは、りゅうせいと申します(@976ryu)はじめましての方は、はじめまして やったやった爆釣!沢山釣れたぜ~うぇ~い! …という記事よりも あんまり釣れなかった…。 なんでこんなに釣れないんだろう? 人は失敗から学ぶことの方が多いって言いますからね✨ エギングは再現性が高い釣りです 「こういうパターンもあるよ」という意味で心の隅にしまって置いて下さい ちなみに前回も失敗してます! 本当は書きたくなかった記事 アオリイカ新子釣りbyポイント選び失敗の巻 正直言って、温暖化のしわ寄せが秋のエギングに影 ...
アオリイカ新子釣りbyポイント選び失敗の巻
こんにちは、りゅうせいと申します(@976ryu)はじめましての方は、はじめまして 9/15(日)秋イカ開幕 先日エギングに行ってきました 今回は「アオリイカ釣行byポイント選び失敗の巻」の記事になります こうなったら、こうなるよ! というお手本になったかな?と思います(強がり) それと私が釣り場で出会って感じた「こんな風にした方がいいんじゃない!?」という出来事などを書いてみます 自分のことを文章の雰囲気で「私」「俺」「自分」と言い変えてます予めご了承下さい それでは早速本文へ 記事内に商品プロモーショ ...
エギングとは?アオリイカの釣り方とおすすめのエギをPICKUP
商品プロモーションを含みます こんにちは、りゅうせいと申します(@976ryu)はじめましての方は、はじめまして 8月下旬から9月に向けてアオリイカの新子が釣れ始める頃、エギンガーはこぞって堤防や磯場に集合 この時期は特に場所取りの争奪戦ですよね 争奪戦になればそのポイントではアオリイカがスレている可能性が高い イカがスレる=人の出入りが激しくエギに反応しにくくなっている 「スレる」とは、つまり釣れにくい状態になりやすいということ メジャーポイントは入れ替わり立ち代わり人間の出入りがあるからそうなっても不 ...
エギングで春のデカイカを釣る!潮が動く時間とおすすめのエギ
記事内に商品プロモーションを含みます こんにちは、りゅうせいと申します(@976ryu)はじめましての方は、はじめまして 春のアオリイカエギングは全国的に人気です その人気の秘訣、醍醐味はやはり大物感と難しさとの融合 言わばエギンガーのステータスではないでしょうか? 春イカを釣ったことがある方ならわかると思います 「やってやったぞ!」という達成感は半端ない 今回の記事は少しでも「釣れる確率を上げて春のアオリイカを狙う」 このことに重点をおいて書きます この記事に書いてあること デイエギング、タイドグラフか ...